フィッ子

ディナミによる日々の糞と屁の集積所

penifikko

3/10

3/10 lovers@メトロ

前日にワットマン氏がわざわざ連絡をくれた(おそらく予約の入りが少ないのかと思った・・)のでメトロに見に行ってきた。当日は土砂降りでかなり気が重く文字情報だと「学生向けだろう」という印象だった。とにかく雨が冷たくて天気がひどくて自転車や阪急経由で丸太町までいくのは考えにくく、車で向かった。入り口は7人くらい並んでいて景気がよさそうだった。なんだよ、客の入りについて心配することはなさそうやん。俺の後ろで並んでる大学生風の男女(ラブァーズ?)が楽しげに喋っていて「今日誰目当て?」「ハッチ見に来た」とか喋っていた。重い扉の中からはゴウゴウと地獄の窯のような音が響いていてこの時だけは無闇にテンションが上がるものだ。中に入ると程よく人がたくさんいて小松君のライブが既に始まっていた。客は圧倒されていた。おれはこの秋冬で3回は彼のライブを見ているけど昨年末にアクアで見たときのやつが一番かっこよく(音の鳴りが気持ちよかった。でもマフラーはなくした。)そのつぎに今回のはよかった気がする・・。(まあ狭くて響いてないのでそんなにいい鳴りではなかった。)品のあるノイジーさと独特な映像を見ながらぼんやりいろいろ考える系のやつだった。さらりと終わった小松君は刈り上げが特に気合入っていた。転換DJはソウジュ君。

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彼は4回くらい転換(not性)で回してたがその都度テイストを変えていて引き出しが多く器用だった。周りを見渡すとなんか見たことある顔ぶれが多く、あまり派手に動けない感じだ。ホール内は蒸し暑く皆汗ばんできている。この時期のこういう場所は薄着で行った方がいいといつも思うがそういう服装は「俺近所から歩いてきましたアピール」にほかならない。なにもかも後の祭りでありそしていつも汗が冷えて風邪をひく。そのあとNTSKIさんのライブが始まった。まず名前を何と読むのかが最後まで分からなかった。歌とか音はなるほどうまいと感じたが何語で歌ってるのかわからなくて東アジアの国籍不明の人っぽかった。音数少な目でうまいことやってたがメロディは何も頭に残らなかった。モンスター的な黒タンクトップ、へそ出し姿の「アタシ何でも一人でやれるんで」系の女性を目指してる感じだ。(ケレラ的な何かを目指してそうだが肌の黒光り感はなかった)

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こういう女のアーティストは強い女性像的な見せかたにより都市的な女性ファンをどのように取得するかが肝で男のファンだらけだとアイドルみたいになってしまってダサくなるのだ(偏見)が、バンドギャルの多い保守的な京都のメトロには、そういう強がった女性たちは少ないように感じた(偏見)。でも男たちがギンギンになってたかというと微妙だった(偏見)。そしてライブ後は彼女は眼鏡をかけ、ダウンを羽織ってて急に中国の妙齢のおばはんみたいな風貌になっててびびった(事実)・・。転換でソウジュ君が長めに回していた。おれはフロアをぐるりと見ていると後ろの方の若い女性客たちはDJとは逆のステージの方を向いてしゃがみこんでいた。「ああこの次ハッチが出るのだな」と悟った。まさにハッチ地蔵だった。客の嗜好はこのように分断されているのがあらわになっていた。そしてハッチさんがライブやってたがハードコアなポストパンクな音にトロンボーンを絡ませて若干ファンクのエッセンスを振りまいていて、しかもメンバーがシュッとしていて音はタイトで洒落ていたのでこれは若い大学生たちが飛びつくのもうなずけた。こういう感じがモテるんだなーと心にメモした。

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耳が結構疲れてきたのでソファに逃げ、おれはV8古川さんと話をしていた。少ししたら音が変わってメインのオッドアイズが登場したのだとわかり、とりあえず観に行った。すると客層は男だらけになってて酸っぱい部室の匂いが充満していた(偏見)・・。女客が減っていたのが頼もしい。

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久しぶりにオッドアイズをちゃんと見れたがよく見るとパフォーマンスが凝ってておもろかった。腕をやたらポンポンたたいたり全身で若気の苦悩を表現していた。vo.のワットマンの客への言葉「~愛してます」的な言葉をぼそっと言った瞬間にフロアから「コラー!」という食い気味の怒号が鳴り響いたのがツボでおれ一人が笑っていた・・。地元ということもありこの人らは客にほどよく愛されてるのが伝わった。前方の客はライブに協力するのも手慣れている。怒号もモッシュもカンバセーションの一つだった。とてもタイトな尺でほどよく暴れてみんな軽いスポーツ後のように肩で息をしていた。ライブも一通り終わり、疲れをどっと感じる。

 

感想というか、この夜最も輝いていたのはどの演者よりもバーカウンターの女の子(クロアゲハのようでした)であり、それはみんながギラギラした眼で彼女のことを品定めしていることでこの夜のメインはこの子なんだなと如実にわかった。JE◆SE◆小野さんに聞くと「最近のメトロはこのような美人系の子が多い(カクテルをちゃんと作れない子もいる)」らしい。これはもう通うしかないのか・・。土砂降りの中また車に乗って帰って風呂に入って髪と体に染みついた煙草臭さを確認し、深く目を瞑った。

 



 

 

3/9


3/9吉田寮食堂のライブイベントやってて夕方一瞬だけ覗いたがあまり良くなかった…。演者も客も出店者も楽しそうにやってた。せっかくのきれいな食堂内を雑に使ったりペンキで汚したり、天井に穴を開けたりゴミだらけにしたりやりたい放題やってて心底萎えた。それはおそらくぼろぼろの吉田寮西部講堂でやるなら汚い落描きも見ていて違和感ないけど新築の建物だとちょっと引いてしまう俺です。これまでの吉田寮食堂の在り方を踏襲してるんだろうけど、新品の壁(和室っぽい室内の白壁)をクソみたいな絵(ほんと糞としか言えない)で汚して、良心が傷まないのか。なぜ汚さないといけないのか。落描きをそこに配置する意味とは?すべてが腑に落ちなかった。あの建物を手がけた内装業の人に対しても侮辱的に感じるし、いい建物なだけに勿体無かった。そして占拠してる人ら(学生なのかミュージシャンなのかよくわからんが)の自己正当化というか欺瞞が情けなく、駄々をこねる子供っぽく悲しい。山奥の廃墟探してそこで勝手にやれよ、貧しさにかまけるな、朽木のやまうとへ行けよ、とか思った。まあやるのは自由だがあんなひどいの見るとみんな離れていくよなあという感想。イリーガルなことをやりたいくせに大学というアカデミック機関に守られた分厚い壁の中でやってる感じがクソ甘い。ヒッピーは甘やかすとつけあがる。おれも歳をとった。

3/2

 

アーティストフェア京都を見に行った。文化博物館の別館と書かれてたが全くポスターも何も貼られてなくて(貼られてたかもしれないが全く気が付かなかった。天神さんの展示のポスターはよく目についた。)焦って本館の方に入ってしまった。そしたら別館で合ってた。なんやねん。わかりにくい。ほんでホームページ見ても入場料についての記載もよくわからなくて、もしかして無料で入れる?とか思って向かったがトーゼンそんなはずはなく、千円(も)徴収された。後ろにベンツ社、島津、ワコール、ホリバがついてるんちゃうんかと。これくらいただで見せろや!とか思いつつ入った。

https://artists-fair.kyoto/#sp

(これのアバウトのページに小さく1000円と書いてあるな…こんなの気づかねえわ!)

 

中に入ったのが16時頃でしたがそこそこの賑わいでした。

誰も知ってる人は見かけず。
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ここ数年の流行りとして「平面だけどむっちゃ盛り盛りに絵の具を盛ってる、幾何学的なやつ」の絵がいくつもあって、流行ってるなあと思いました。それらの絵は決して悪くなかったです。キャンバスの裏から絵の具を押して鼻の角栓をにゅう〜っと出したような絵の人、角栓にむしょうに触りたくなったがそこは我慢しました。
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この人の盛りは特にやばかったが

どれだけ盛れるかが焦点となっていただけで

こうやって写真で見ても何もオーラは感じないが、実物は「おおー盛ってんなー」と声が出ました(うそ)
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この人は去年爆売れしてた人で何故か今年も「あちし、売れっ子っす」的な立ち位置で出展されてました(憶測)。人がやたら集ってて本人もその輪の中心にいてて「私が売れる前から〜」と本人が話ししてるのが聞こえた。もう自分はセルアウトしたという自負を持ってるんだなと感じた。


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これはつらかった。みんぱく以下。


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この人はホログラムのようなもこもこした絵でどうやってこの風味出してるのか謎。描かれてる内容はどうでも良くて、この質感と色の出し方だけが気になった。今後ずっとこのテイストで行くのか…。それもよきかな。


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こんな感じで他にもいろいろあったが去年と同じ足場組んでるパターンのやつでそれがまず手抜き。そして去年よりも「造形大」の人が多くて流行りをわきまえてるというかセルフ売り出し方に長けてる人が多かった。それは決していいことではないとも思う。(不器用な人はとことん排除される傾向にある。)

 

その後、京都新聞社の地下の印刷工場跡の第二会場へ。こちらは無料で見れる。無料で見れるということは「そういうこと」だと思う。去年の京都グラフィーの会場でもあったが、会場に負けまくってたのでした。今回はどうなのか。


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やはり会場が良すぎでした。

小林椋さんがいつもの格好で会場内にいた。作品はいつものやつだったが場所との親和性が良くなかった。ホワイトキューブで見ないともったいない。何年か前に見た前川さんの巨大なたこの作品もあった。南方熊楠の顔のやつ(?)だ。本人もいらっしゃる。アディダスベンチコート着てストリートを気取ってた。何も感じず。

寝泊まりしてる(っぽい)人もいてたが何も感じず。映像作品ディスプレイもいくつかあったが惹かれず。

あとは石橋義正の弟子みたいな女の巨大な映像作品とか。この人良く覚えてる。くどくてインパクトはあるが所有したくはないやつだ。グロテスクなベジータの映像とか漫才みたいなやつ作ってた人だ。

ほかに身体障害者の人の出てくる映像の作品の人。良くなかった。あと謎のダサいパーカーの展示、これはひどかった。みんな目をそらしていた。

会場が良すぎて作品の殆どは負けていた。

場所が悪い。

あと帰りにこのチラシをまじまじと見たが、デザインはミエノさんか知らんがなんというかひどかった…。見に行きたい!と思えるようなチラシじゃなく
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陰湿に感じたのでした。文字情報が多すぎる。あと謎のbna alter museumっていうの。これをアーティストフェアに絡めてくるなと言いたい。完全にぶれまくってる!
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会場をやたら増やしたがるのは行政系アートイベントの悪いクセだ。虚栄と達成感だけの、虚構の歴史を作ろうとしてるとしか思えない。

 

 

 

 

 

 

 

2/23

京都seedboxでやってるルドルフ

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のフレイムという舞台を見た。ファックジャパンさんという怪優と少し前に人間座で見た福井さんという凄い印象的だった人が出るので中身はよくわからないまま見に行った。もちろん、いわずもがな、最高だった・・。箱も京都駅から徒歩五分圏内で便利すぎる・・。スワンで昨年やってたチームギリギリの浦野式ドンキホーテにでてた豊島由香という女優さんも出ててこの方もグッとくるいい演技してた。ファックさんは西田シャトナーを120キロにしてスキンヘッドにしたような人で最高のキャラ立ち。最強すぎた。帰りに醍醐の五大力さんいってこの日しか買えないという御札を買って帰った

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醍醐寺は昨年の台風の影響で参道の杉林が更地になっていたのが悲しかった。あとゆずの北川が餅を奉納してるの気になってネットで調べたら北川の母親がやってるスピリチュアル新興宗教醍醐寺との金銭的つながりがあるみたいでした。上醍醐への道は倒木のため、未だ封鎖されているそうでした。

 

帰宅後、折り込みのチラシをぼんやり見ていて気になった劇団飛び道具の『短針』という舞台、2/24までとのことで翌日確定申告の後で見に行った。確定申告の会場は西大路五条下がったところで鬼混みだった。疲れた・・。確定申告は年末調整をしなかった年は自力でやらないといけないやつだ。自営業でもないのにこれをやらないといけないというのはつまり無職の証つうことだ。でも会社に属してて総務の人にやってもらうより自分で用紙に記入する方がこの申告の意味を理解できていいなとも思う。たまには確定申告やる方がいい。そのあと北大路の人間座へ。ここも混んでる。立命館のOBの人たちを中心に活動されているそう。どこかNHKっぽさのある密室人間ドラマでした。

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時代考証的につっこみどころ多かった(服や髪型など特に)が、良く出来た話だった。小道具の配置がうまかった。演劇は一度見に行くと芋づる式にあれやこれや気になるので沼だな・・

 

 

身銭切り切り人