フィッ子

ディナミによる日々の糞と屁の集積所

penifikko

昨日のメトロ

ワットマンに「このイベントの感想書いてくださいよ…ケツは持ちませんけど」といわれたので書きます。
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16時半くらいに家を出て丹波橋から快速急行みたいなやつに乗って、それが丸太町に停まらないやつで、三条でおりて各駅停車が来るのを待つか、出町柳まで行って一駅戻るかで迷って出町柳~のほうが1分早いのでその方式を取った。17時22分に駅について階段を上ると入り口では数人並んでて受付の通過にむちゃくちゃ時間がかかってた。京都府の追跡サービスで登録しないと前に進めないようになっていたのだ。扉の中からはなんかワットマンらしき雄たけびが聞こえてきた。もう17時28分。「ああー‥あと数分で終わる…少し押してくれ」と思いつつも、17時半ピッタリに音は鳴り止んだ。まだ中に入れてない。前に並んでた大学生みたいな若い男子がいきった感じで、ダルそうにしている。少し前なら「ああ嫌だ…帰りてえ」と思ったがもうこの歳になると我が孫を見るかのような柔和な笑顔を蓄えた俺はアルカイックに微笑ましく思った。(フィクションです。)中に入るとまず小野さんが目に飛び込んできた。コロナ上がりの小野さんは小ぶりになられた感じで、フォルムは小野さんそものなのだが、サイズダウンした感じでした。生死の境をさまよわれたそうでとにかく無事でよかった。次にオアシスツーさんが「ワットマン凄かったですね!」と話しかけてくれ、「はは…」と会釈したが実は自分はライブ見れてないのだと心の中で泣いていた。この時点でものすごく混んでて200人くらい入ってそう。ちょっと不安になる。かなり密だが法的に問題はないんだからしかたない。楽しむことにした。ざっと見渡して女子の方が多いくらいで女子はカルチャー系ギャル風が多い。男子はイキリ大学生と、あとオタク風。飲みが足りてないのかよそよそしいフロアだった。ワットマンことワットさんが汗まみれでよさげなロックをかけてた。転換DJなのでふわっと繋いでいくのがいい。「…ていうかこの人自分のライブ直後にDJしてんのか…」とか思いつつ深々と会釈した。こういう社交場での自分の居場所のなさ、他人との距離感覚はアルコールが打ち消してくれるはずなのでバーカウンターにいく。真横に黒髪ショートゴスの女性がいて「あ…カンナコさんだ」と気づき会釈した(これが別人だった。フロアに何人か似た方がいたのでした。)ほんで酒を飲み始めてすぐさま、ル&ダブの二人のライブが始まった。2人ともやたら歌いまくってた。歌詞はじっくり聞くとこっぱずかしくなるようなエバーグリーンなもので歌詞はあまり頭に入れないようにして眺めたりした。ポジティブで調子よく、今どきの若い客のハートを打ち抜きまくってた。客との距離感、踊れそうで踊れないみたいな部分…、アガってきたところで内省的に終わっていく…みたいな曲もなんか多かった。独特だ。(2人ともライブを終えるとその後フロアには全く姿が見えず「これぞスターやなあ…」という感じだった。)そのあとコツさんのDJだったが「ふむ…なるほどですねぇ」という感想。ズンドコだった。リカックスを前に見たときを思い出した…。この時すでにフロアも膀胱もパンパンに膨れ上がってて最前列付近には大学生たちが赤黒い汗を飛び散らしていた。このタイミングでワットさんが遂に「のりぴさん」を紹介してくれた。「涼子2000」の「のりぴさん」という名前なので美少女アイドルが来るのか!と思ったらガタイのいい真面目そうな男性でした。数分ほどのりぴ氏と選挙の話や人生の話、埼玉と青森のあるある話、亀頭の話、おひんさんがツイッター辞めちゃう?話などをするも、のりぴの落ち着きが段々と無くなり、「尿意ですか?」と尋ねるも、「数分後に出番で…」とのことでそそくさに暗闇に消えて行った。のりぴが消えて数秒後、涼子2000のライブが始まった。最初はほっこりしつつもだんだん音がソリッドになっていく。シンプルなのに太い。ガチムチ感とはこのことか。いい打ち込み音だった。
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のりぴさんは中盤以降は立ち尽くして手持ち無沙汰で見ていて切なかった。立ち尽くさずに「椅子に座って本を読む」とかでよかったのに…。あっという間に「涼子」のライブはメトロを駆け抜けていった。映像も併せてやってほしい感じだった。その後、再びワットさんが転換音を回し始める。(今思うとこの時が一番芯食ってた。こういうのを延々とかけ続けてくれたらええんや)またフロアがギチギチになってきた。車いすのお客さんも来場されてきた。そういう時代なんやとしみじみ思う。この後のナツキさんのライブへの期待がいやおうなしに高まっていく。みんな(男女問わず)軽く勃起していた…。そして始まった。ル・ダブ、あとギターの人も加わってバンド形態で1曲目が始まった。ギターの音にすごいしっくりきた…。人間臭さがいい。ナツキさんはオレンジ色の髪の色となんかミラーボールみたいな服を着て歌ってらっしゃった。なんか日本語でも歌ってはって「聞きやすいな…」とか思いつつ、時間的にも精神的にも疲弊してきたので(これ以上ここに居てもネガティブの念が噴出するだけなので、)帰ろうとフロアを後にした。逃げるように出ていく自分に対し、入り口横の皮張りのソファにいたワットさんが「ヨォ…帰(けえ)るのかい…」と言わんばかりに会釈してくれた。自分も深々と頭を下げ、涙を我慢しながらこの会館を後にした。その後、中書島に降り揚子江で酢豚定食(700円)を食べ超満腹で帰路に就いたのでした。おしまい。
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身銭切り切り人