6/2
6/2日曜日、
急に思い立って伊勢に行くことに決め、朝から名神高速に飛び乗った。途中休憩を挟んで2時間少しで着地。まず外宮の駐車場に車を停め、外宮と周辺を見てきた。涼しく、曇っていて歩きやすい。人も多い。遷宮用に社と同じ面積を横に取ってあるのがかっこいい。あと雑草が生えてないのが手が込んでる。
(こんな感じで数十年後にはこの土地に新しく社を建てる。今は仮の小さいミニチュア社が建てられている。)
ドマさんにうまいと聞いていた森スパの店の前まで歩くがどえりゃー行列で諦めた。
その近くにラーメンポー子チャンがあって味は期待できないが面白味があるので入ろうとしたが日曜定休っぽくてやってなかった。適当な喫茶店みたいなところでとりあえず伊勢うどんを食べ、まあこんなものかと感じた。(あれは混ぜそばみたいに汁と麺を混ぜて七味を投下して焼きうどんみたいにして食べるんやろね)そして
伊勢駅前をうろうろした。感想。
(犬がでかいだろ…)
(ここの本屋は洒落てた。本町トイブックスくらいの坪数だった。何も買わず。同じ階に囲碁会館みたいなのがあって子供と爺さんがいた)
(名前が良くない、だめ。)
(国民総参宮とは大きく出た。国家神道主義。)
(ここのおもちゃ屋は中を覗くと花火ばかりだった)
(一見良さげだが、お店はほとんど定休だった)
と、このようにこれと言って何もなく、
伊勢のロウなサラサラした圧に精神がやられてきたので内宮に移動した。
こちらはさらに鬼混みで駐車場も遠いところのやつになった。心底疲れてきた。
ポツポツ雨もふってきたが雨具一切なし。おかげ横丁で虎やのういろうと赤福もちを買った。あらゆる層がいたが、中でもやたら清原みたいなヤンチャな50代のおっさんが多く、なぜか若い女連れて手繫いで歩いてるのが散見された。神宮の中の厳かさと、すぐ外に広がるおかげ横丁の下世話感の落差が良い。(数年前に来たときはオボが牡蠣をたらふく食ってたのを思い出した)
雨もきつくなってきてそろそろ身体もボロボロになってきたので伊勢といえばのマサイさんのニチョウメパラダイスに向かった。車をどこにとめるかでいつも迷う。
雨はどんどんひどくなってきた
ニチョウメパラダイスに入ると程よく人がいてていい塩梅の空気だった。
中村保夫さんはこんな顔されてたんだなあと思った。
ニチョウメパラダイスのオーナー、マサイさん(写真なし)の歓迎パワーに圧倒された。酔われてるのか、僕のことを会場の皆さんに紹介されるのだが、ほぼ全員にガン無視され(仕方ない)るのでこの場から逃げたくなった。僕は誰にも紹介されるべきではない。社交場では記憶に残らない何者でもないです。(ただの民間人だと捉えてほしい。)
ほんで、飲食ブースのトムヤムクンなどのセットを頂き(美味でした)、マサイさんのこれまでの経緯話を伺った。いい話も多く録音しようかと思ったけど、やめました。これは俺の心にしまい込んだ。どしゃ降りの中、庭のパラソルの下で飯食いながらこれまでのマサイさんの熱き想い、伊勢に来てからのことなどを聞きまくったった(背中は雨で濡れたが…)。マサイさんの優しく面倒見のいい人柄と皆に信頼され愛されてここまで続けてこられたというのが頷けたし、何より素晴らしいことだ。とんでもなく面倒見がいい。この一言に尽きる。。このところ自分は絶望しかなかったがまだ世界には信じられる人や場所がいる(在る)と気づかされた。伊勢神宮にお参りに来たつもりが、マサイさんやご家族、伊勢の皆さんにパワー頂いた。
フロアにはプラ製の松永(写真なし)が居て挨拶してくれた。彼は神道学部の大学生で伊勢神宮のこと詳しいだろうと思って質問したが、全てにおいてほぼ「わかんないっす…亅的な返答だったので残念だった。バイト先(ガソリンスタンド、レギュラー、リッター133円の激安。時給良し。)でのパワハラ話など涙ながらに語ってくれた。
中里丈人さんの記念碑ファイル見たり、丈さんの話も少し伺った。人に迷惑をかけまくるムチャクチャな人でも才能があれば何かしら愛され、受け入れてもらえる土壌がこの世のどこかに存在するんだな…と感じた。
他にもいろいろな話を聞いた。とにかくマサイさんはリスペクトしかない。いろんな人がいるもんだ。
帰りの車、2時間運転していて、雨も降りしきっていて、時空が歪んで自分の住むタイムラインに戻って行くんだなという感じがすごいした。デロリアンに乗ってる感覚…。伊勢の異空間さを肌で感じた。速くて長い2時間少しの距離だ。早くまた行きたい気持ちで満ちている。